インドラの真珠の紹介

この記事はMath Advent Calendar 16日目の記事です.
www.adventar.org
僕は二年ほど前に自分でフラクタルを描きたいと思っていた時,大学の図書館でインドラの真珠という書籍に出会いました.
インドラの真珠: クラインの夢みた世界
2002年に出版されたIndra's Pearlsという書籍の邦訳です.表紙が目に入ってこれだと思いました.以来,クライン群に関するグラフィクスを描画したり,関連事項を勉強するなどしています.
tumblrに少しだけまとめてあるので興味があればご覧ください.
Kleinian groups
円や球が連なるようなものや,らせん状のねじれが特徴です.

インドラの真珠は双曲幾何学の分野におけるクライン群を可視化するということに重きを置いた書籍です.一応行列から解説してくれるので,基本的なプログラミングの知識と,高校数学の知識があれば一応読み進めていけるようになっています.
ただし数学を勉強している人にとっては数学的に厳密な話は少し足りないようです.

僕も一応全て読みましたが,理解の至らないところは多く,この本に載っている全ての図を描画できたわけではありません.日々精進あるのみですね.
図に興味を持った方は手に取ってみてはいかがでしょうか.